日本を代表する現役の作家と言えば、この二人ではないでしょうか? 私は本をよく読む方だと思うのですが、その中心は所謂、ミステリーと呼ばれる小説。なので、東野作品はかなりの数を読んでいますが、村上作品で読んだことあるのは「ねじまき鳥クロニクル」の1作品のみ(3年前に初めて読んだ!)。最近、対照的な両作家の作品を同時期に読みましたので、感想を書いてみたいと思います。直木賞対芥川賞(取ってませんが雰囲気的に)の結果はいかに?
まずは、「沈黙のパレード」から。ガリレオシリーズの最新作。作者が自信作と言ったとか、記念すべき20周年を飾る最高作とか、とにかく前評判が高く、ネット評判も悪くなかったので、読む前から期待が膨らんでいました。さて、その出来栄えは?
とにかく、スラスラと読めます。話は淀みなく進み、先を先をと続けて読みたくなります(東野作品はどれもそうですが)。結局、1週間(実質2日程)で読み終えました。確かに面白かったですが、10点満点で8点。やはり、直木賞を取った「容疑者Xの献身」には及ばなかったと言うのが私の感想。「容疑者。。。」はトリックが素晴らしく、最後に泣けるところも良かった(映画も良かった)。今作も、読んでいる最中は、自然と福山雅治や柴咲コウの顔が浮かんできましたね。
続いて、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。1985年発売で村上春樹の4作目の長編小説らしいです。私の村上作品体験はこれが2作目。ネットでも評判の高いこの小説は、定年後の楽しみにとっておこうと考えていましたが、図書館でキレイな状態の単行本を見つけて(佐賀図書館の本は全般的にどれもキレイです)、読んでみることにしました。さて、その出来栄えは?
正直、読むのに苦労しました。途中、何度、挫折しかけたことか。この歳でこれを読むのは相当、忍耐力が必要ですね。若い時に読んでいたら、もっと面白く読めたかもしれませんが、独特の比喩がまどろっこしいと感じてしまいました。きっと、凄い話なんでしょうが、作者がこの本を書いた時と同じくらい、じっくりと少しづつ話を理解しながら読んでいかないとこの本の良さは解らないんだろうと思います。点数はつけられません。同じ作者なんだから当たり前かもしれませんが、「ねじまき鳥。。。(これもぶっ飛んだ話でした)」と同じような読了感でした。また、いつかじっくりと読み返したいと思います。
世界の終わり。。。は解釈が難しいので、読了後、ネットでいろんな人の意見を調べています。こういうところはエヴァンゲリオンと似てるかな。壁 ≒ ATフィールド、なんかも類似性が。。。この本は村上春樹が若い時(30代?)の時に書いたものですが、もしかしたら、今の自分と同じ年代の時に書いた本の方がしっくりくるのかもしれません(本も音楽も、味覚も、年を取って変わってきます)。という事で、今度は比較的新しい「1Q84」に挑戦します!
最後に備忘録として、今日一日を振り返ります。今日はいい天気で、気温も丁度良く、風が気持ちのいい過ごしやすい一日でした。しかし、一日が長い。。。。。。
6:30 眼を覚ますが、布団の中でゴロゴロ。
7:40 起床 ご飯食べて、サンデーモーニング見て、洗濯して
10:30 古湯温泉へ(杉乃家で日帰り入浴)
14:30 佐賀市立図書館
15:30 コスモスで買い物
16:40 近くを散歩
18:15 夕ご飯
19:20 二度目の散歩
21:00 風呂(予定)
おしまい